
生まれ育った福井の美しい日常風景を、 まるで青春の1ページかのように切り取りポートレートを撮影しているtomosaki氏。
今回はモデルの女性と、夏の奥越前を巡ります。
何気ない風景がフレームを通してキラキラと輝き、 物語のワンシーンへと変わっていく、 そんな「エモい奥越前」をつくりあげる制作過程を 360度映像でお楽しみください。


東京カメラ部10選U-22 フォトグラファー
福井県出身
地元の若者が集まる福井カメラ部の一員として、 福井の美しい写真を「#田舎は好きですか」と付けて SNSで投稿で話題に
-
田園風景のなかにぽつん
旅情を掻き立てられる無人駅福井市の越前花堂駅と大野市の九頭竜湖駅を結ぶ、総延長52.5kmの単線路線「越美北線」。「九頭竜線」という愛称で親しまれるローカル線で、ディーゼル車・キハ120が1日15本(下り8本・上り7本)、越前大野駅ー九頭竜湖駅間は1日9本(下り4本・上り5本)走っている。駅は起終点駅を含み22駅、そのうち20駅がなんと無人駅。いずれもシンプルな単式または島式ホームで、のどかな田園や山間にぽつんと佇む姿はなんともフォトジェニックだ。本数が少ないため気ままに途中下車とはいかないが、車窓に映る風景を撮りつつ、のんびり列車旅を楽しむのも一興だろう。
- 名
- 越前田野駅
- 住
- 福井県大野市田野17
- 営
- 九頭竜湖方面の始発:越前花堂発9:13、福井市方面への終発:九頭竜湖駅発20:06
- ¥
- 越前花堂駅ー九頭竜湖駅運賃 大人片道990円
- 鉄道施設での撮影は、線路内や立入禁止区域には絶対に入らないこと、白線(黄色い線)からはみ出さないことなどは勿論、安全に十分注意するとともに、周囲の迷惑となるような行動は慎みましょう。職員の指示がある場合は、それに従ってください。
-
- 周りには田んぼが広がっており視界を遮るものがないため、ローアングルで撮影することで空の広大さを表現できます。駅舎横の道路から撮ると壮大な雰囲気を演出でき、物語のワンシーンのような写真が撮れます。
- ホームから撮影する際は、モデルの目線を線路に向けると物語性が生まれます。
- 線路を入れて放射線構図にすることで風景に奥行きを感じさせることができます。
-
カラフルな風車が武家屋敷を彩る
期間限定のイベントが人気!大野藩の家老を務めた田村又左衛門家の旧屋敷。大野藩上級武家屋敷の様相を今に伝える貴重な史跡として大野市の文化財に指定されている。庭園の築山は、越前大野城の外堀に沿って造られた土居(土塁)の一部を転用したものだ。令和元年からは季節限定の催し「風車棚」がお目見え。初夏から秋にかけて、屋敷へ続くアプローチや屋敷前、庭先などを、色とりどり2000個もの風車が彩る。風を受けカラカラと回る様はいかにも涼しげ。今季で3回目の開催となるイベントだが、“エモい”写真スポットとして人気を集めている。
- 名
- 武家屋敷旧田村家
- 住
- 福井県大野市城町7-12
- 電
- 0779-65-6212
- 営
- 9:00~16:00(日祝は~17:00)
- 休
- 年末年始
- ¥
- 大人300円、小人無料
-
- 額縁に収めるように意識して撮ることで被写体を強調して見せることができます。
- 室内から撮影をする際は被写体のシルエットが綺麗に写るよう露出は抑えめに。
- 館内では風車を販売しているので風車を小物として活用するとより映えます。
-
1300年以上前に開山した
緑の絨毯も美しい「苔宮」霊峰白山の越前側の拠点として、養老元(717)年に泰澄が開山したと伝わる古刹。戦国時代の最盛期には8000人もの僧兵を抱えるほど隆盛を極めたが、越前一向一揆勢に攻められ全山が焼失。近年の発掘調査によると、旧境内は東西約1.2km、南北約1kmにも及んだという。現在の境内は鬱蒼とした杉木立に包まれ、昼でも
仄暗 く静謐 な空気が流れる。「苔宮」とも呼ばれ、美しい苔で覆われた本殿と拝殿に続く精進坂周辺は、あたかも緑の絨毯を敷いたかのよう。石畳の参道や樹齢450年の「若宮八幡宮の大杉」、国名勝「旧玄成院庭園」などとともに、ゆっくりと堪能したい。- 名
- 平泉寺白山神社
- 住
- 福井県勝山市平泉寺町平泉寺56
- 電
- 0779-88-8117(勝山市商工観光・ふるさと創生課)
- ¥
- 見学自由(旧玄成院庭園は拝観料50円)
-
- 池を入れることでリフレクションを活用できます。リフレクションを用いることでより幻想的な写真の仕上がりになります。
- 池の周りでの撮影は足元に注意しましょう。
- 池が大きいため望遠レンズを活用することをオススメします。
- 苔の緑が美しい時期は、境内がジブリ映画のワンシーンのようでおすすめ。
-
奈良の大仏を上回る
日本一大きな大仏座像昭和62(1987)年に建立された大師山清大寺。地元勝山市出身の実業家が私財を投じて造った寺で、敷地面積はおよそ22ha。その広大な境内に大仏殿や五重塔、大門といった伽藍が配置され、大小多数の仏像が至るところに安置されている。なかでも圧巻なのは、大仏殿内に鎮座する「越前大仏」だ。中国河南省洛陽市郊外の
龍門石窟 にある「龍門奉先寺 坐像」をモチーフとして造られた大仏で、その座高は17m。奈良の大仏より2m大きく、建物内にある座像としては日本一の大きさだとか。大仏の周りには1281体の石仏が収められ、独特の荘厳な雰囲気を醸し出している。- 名
- 大師山清大寺
- 住
- 福井県勝山市片瀬町50字1-1
- 電
- 0779-87-3300
- 営
- 8:00~17:00(冬季変動あり)
- 休
- 無休(冬季臨時休あり)
- ¥
- 大人500円、小学生~高校生300円
-
- 窓から光が入る夕方がおすすめ
- 彩のある服を着ていくと写真が映えます。
- 広角で壁をなるべく写すことでスケールのある写真を撮ることができます。